『お』お土産のはなし
お土産が好きだ。
ご当地のものを食べるのも、何の役に立つかわからないキーホルダーもすごい好きだ。
ご当地マリモッコリシリーズを狂ったように買ってた時期がある。
マリモッコリ自体何のキャラなのかイマイチわからないがすごく大切にしてた。
ご当地によって少し違う仕様になるマリマッコリは集めたい統一性と、一発で見た時の記憶の読み返しが両方行える。
話が逸れた。
お土産の種類は沢山ある。
ここでいう種類てのはお菓子とかキーホルダーとかの品物の種類じゃない。
遠くに旅行に行ったお土産や父親がちょっと珍しい町に飲みに行って寿司を包んでくるとかのお土産のカテゴリの話。
おれがその中でも好きなのは、親父がたまたま酔っ払って帰ってくるとき、何故か最寄駅で購入してくるコージーコーナーだ。
毎回同じものを買ってくる。
おれがチーズケーキが好きだと言えばチーズケーキしか買ってこないときもあった。(それが今はモンブランになってる。)
前のブログにもあげたように俺は話題のうまいものが好きでスイーツが好きだから多くの色んなスイーツ食べてきたけど、今だにこれを超えるものが見つからない。
しつこいほど甘くて、お世辞にもSNS映えするもんじゃない。探せばどこにでもある普通のケーキ。でもそこには価格以上の美味しさが存在してる。
先日、父親が入院した。
別に大した理由じゃないからすごく焦るとかは無かったけど、もういい歳だし、いつかはいなくなるて事が現実的に意識せざるを得なくなった。
親父が死んで、これからの店が見た目重視のパテシエが作ったケーキばかりになったら、あの味はもう味わえないと思うとなんか悲しい。
沢山写真も撮るし、おしゃれな店も行く。
だけど父親になった時、たとえ同世代の皆んながオシャレじゃなきゃケーキじゃないって言っても、酔っ払った足取りで甘ったるくてバリエーションが少ないケーキをお土産に家に帰ろうと思う。
そんでもって子供に、またチーズケーキかよ!て言われながら完食した皿を見て笑顔になりたい。